木崎浜で練習に打ち込む加藤さん
宮崎市老松のクラーク記念国際高校宮崎キャンパスに通う、1年の加藤里菜さん(16)=同市熊野=は、サーフィン歴わずか4年で次々と大会入賞を果たしている。10月に静岡県であった全国大会第10回全日本グランドチャンピオン大会(日本サーフィン連盟主催)のウィメンズオープンの部で優勝。「世界に通用するサーファーになりたい」と話している。
加藤さんは大阪府出身。小学6年生の時に兄の優典さん(17)=宮崎工高3年=がサーフィンに本格的に打ち込むため、本県に移住。ともに引っ越したことをきっかけに、サーフィンを始めた。波や風によって状況が変わる面白さを知り、練習に打ち込んだ。
広域通信制高校である同校に週2日通学しながら、午前7~9時に同市の木崎浜でサーフボードに乗ったり、走ったりして技を磨く。その後3時間アルバイトをし、通学。学校が午後5時半に終わると、同6時から9時半まで再びアルバイト。自宅には深夜11時に帰り着くという。学校がない日は昼から午後4時半まで海に入る。「大会の遠征費や留学に向けてためている」と努力を惜しまない。
10月にあった同大会の同部門では55人が出場。「知らない人たちに緊張した」と、準決勝まで調子が上がらなかったと話す。しかし、決勝では試合開始直後に波に乗り、流れをつくって10点満点中7点を獲得。「ほかの参加者がうまかったから焦っていたので、(優勝して)びっくりした」と笑顔で振り返った。
加藤さんはすでにプロ公認資格を持っているが「今はいろんな試合で力をつけたい」という理由で現在はアマチュア選手だ。「来年は海外の大会も考えている」と初の海外進出に燃えている。