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キリンの婿入り フェニックス自然動物園

2017年11月8日掲載

コユメ(右)と触れ合う熊本市動植物園から婿入りした冬真=7日午前、宮崎市フェニックス自然動物園

 宮崎市フェニックス自然動物園(出口智久園長)に熊本県から雄のマサイキリン「冬真(とうま)」(1歳)が“婿入り”した。同園の雌のマサイキリン「コユメ」(5歳)と繁殖につなげるのが狙いで、環境に慣らした後、9日にも一般公開する予定。

 冬真は体長約4メートル、体重約550キロ。1日に到着した際はコユメが驚いた様子で、冬真のいるキリン舎を出入りしていたが、今では互いの顔を近づけ、においをかぎ合うなど相性の良さを見せているという。

 マサイキリンは現在国内に8頭しかいない希少種。種の保存をしようと、同園が日本動物園水族館協会に“縁談”を申し入れ、熊本市動植物園から冬真を借り受けることが決まった。冬真は1歳と幼いため、繁殖に適する年齢になるまで成長を待つ考え。宮崎市フェニックス自然動物園の竹田正人飼育課長(58)は「3~4年先にも、コユメとの間に元気な子が生まれてくれれば」と期待を込める。同園では26日に冬真の来園を祝う会を開き、来園者にえさやりをしてもらう予定。