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憧れの大会「幸せ」 県警女性白バイ隊員

2017年11月14日掲載

青島太平洋マラソンで先導を務める宮崎県警の佐藤さん(右)と児玉さん=宮崎市・みやざき臨海公園

 県警交通機動隊の女性白バイ隊員でつくる「ひむかウイングス」の2人が、12月10日に宮崎市で開く「第31回青島太平洋マラソン2017(青太)」で先導を務める。幼い頃からバイク好きだったという佐藤優季さん(27)と、青太の先導に憧れて白バイ隊員を志した児玉祐里衣(ゆりえ)さん(24)。「ランナーや観客の安全を確保し、事故のないように走りたい」と意気込んでいる。

 佐藤さんは、大型バイクを巧みに操り、取り締まりなどにあたる白バイ隊員の凜(りん)とした姿に心を奪われ、入隊を決意。乗務して3年たち、運転技術などの評価は高い。テレビで偶然青太を見て先導に憧れたという児玉さんは素質や熱意が認められ、本年度に入隊。ともに若手のホープとして期待されている。

 青太は一般ランナー約1万人が出場する県内最大のマラソン大会。2014年にも女性白バイ隊員2人が先導したことはあるが、ひむかウイングスとしては初めてという。

 ひむかウイングスは、トレードマークの赤いジャケットに身を包み、宮崎市の宮崎女子ロードレース大会などで先頭を走ってきたが、同大会は10年に廃止。昨年1月の県女子駅伝大会以来、先導する機会がなかった。大きな舞台で経験を積んでもらい、活躍する女性の姿をアピールしようと、起用が決まった。

 2人は今月18日の県警白バイ安全運転競技大会で実力を発揮し、青太へ弾みをつけたい考え。「ランナーの方を最優先に無事役目を果たせれば」(佐藤さん)、「思い入れのある青太で先導できて幸せ。新隊員らしく元気良く走りたい」(児玉さん)と決意を新たにしている。