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卒業式ソング人気は? 「旅立ちの日に」最多

2015年3月15日掲載

卒業式で歌う曲を練習する児童たち=宮崎市の宮崎小

 最近の卒業式ではどんな曲が歌われているのか-。卒業シーズンを迎え、宮崎日日新聞社が県内小中学校のうち60校に聞き取り調査を実施したところ、小中ともに「旅立ちの日に」(小嶋登作詞)を歌う学校が最も多かった。かつての定番だった「仰げば尊し」は「歌詞が文語調で難しく、感情移入しにくい」などとして、歌わない学校も。児童・生徒に人気のポップス曲を選ぶ学校も目立った。

 卒業生だけが歌う曲や在校生とともに歌う曲も含めて、どんな曲を歌っているか小中学校各30校に尋ねた。

 中学校では調査対象校の6割に当たる19校が「旅立ちの日に」を選曲。次いで「仰げば尊し」(14校)、「大地讃頌」(大木惇夫作詞、6校)と続いた。小学校でも「旅立ちの日に」(16校)は1位。2位は「BELIEVE(ビリーヴ)」(杉本竜一作詞)、「仰げば尊し」、「未来への賛歌」(中田留美作詞)で5校が選んだ。3位は「変わらないもの」(奥華子作詞)、「巣立ちの歌」(村野四郎作詞)で4校が歌う。

 「旅立ちの日に」は埼玉県・秩父市立影森中の教員らが1991年に作った合唱曲。歌詞は「白い光の中に山なみは萌(も)えて はるかな空の果てまでも君は飛び立つ 限りなく青い空に心ふるわせ 自由をかける鳥よふり返ることもせず…」と続く。同校の元校長、故・小嶋登さんが作詞した。選曲理由については「伝統になっている」(宮崎市・青島中)「歌詞の内容が分かりやすく、無理のない音域で歌える」(新富町・富田小)などが挙がった。

 また卒業生の希望を聞いて選曲している学校も多く、人気アイドルグループ・AKB48の「桜の花びらたち」(高原町・後川内中)や、日南市出身のシンガー・ソングライター秦基博の「ひまわりの約束」(門川町・草川小)などJポップを歌う学校も。

 高鍋町・高鍋東中の横山康彦教頭は「仰げば尊しなど定番曲と卒業生の好きな曲を歌うようにしている」。椎葉村・尾向小の川上哲郎教頭は「昔はどこも仰げば尊しを歌っていたが、最近は流行曲や子どもたちになじみのある曲を選ぶ学校が増えた」と話している。

 県内では15日以降、小中学校で卒業式が行われる。