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アカウミガメ産卵 新富・富田浜

2017年5月16日掲載

アカウミガメの卵を確認する野生動物研究会新富班のメンバー=15日午前、新富町・富田浜

 新富町の富田浜で15日朝、県天然記念物のアカウミガメが産卵しているのが町内で今季初めて確認された。野生動物研究会新富班(根井武俊代表、10人)はタヌキやキツネによる食害を防ぐため、浜のふ化場へ卵を移動させた。

 同班メンバーが足跡を発見。地中の深さ58センチに、直径3.6センチの卵122個があった。14日夜から15日朝にかけて産卵したと推測される。約80日でふ化するという。

 同班によると、同浜では昨年、357頭が上陸し、264頭が産卵。減少が続いていたが近年持ち直している。初産卵は例年より10日ほど遅く、海水の温度が低いことなどが影響していると予想される。産卵は8月下旬まで続く見込み。

 足跡を発見した同町新田の岩切通さん(65)は「待ちに待った1頭目。毎朝砂浜を監視し、元気な子ガメが生まれるようにきちんと保護していきたい」と話していた。