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隈研吾さん、後藤勇吉と親戚 本県ホテルも設計

2015年12月23日掲載

隈研吾さんが設計したガーデンテラス宮崎=22日午後、宮崎市下原町

 2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアム、新国立競技場の設計業者選定でデザイン案が採用された建築家の隈研吾さん。宮崎市内の施設の設計を手掛けたほか、延岡市出身で国内初の民間パイロットだった後藤勇吉の親戚に当たり、本県ともゆかりがある。

 隈さんが手掛けた宮崎市の施設はガーデンテラス宮崎ホテル&リゾート(2012年9月オープン)。運営するセレモニー宮崎の大漉光好社長は吉報に「素直にうれしい。あらためて素晴らしい先生に設計していただいたと感じている」と喜んだ。

 「竹とガラスと水」にこだわって設計された施設には5種類、千本以上の竹を使用。ガラス張りの1階部分の中庭には竹林や池を配置し、中央にあるチャペルは水面(みなも)に浮かぶ船のように演出されている。隈さんは机や椅子、天井の材質や形など細かな部分まで徹底してこだわっていたという。

 大漉社長は、新国立競技場が良い施設になるとの見方を示し、「うちの施設もさらに充実したサービスが求められる。徹底していかなければ」と気を引き締めていた。

 また、隈さんの母方の祖母は、国内民間パイロットの先駆者だった後藤勇吉の姉に当たる。後藤勇吉延岡顕彰会の上野剛会長(42)は「勇吉ゆかりの方が脚光を浴びることは顕彰会として喜ばしい限り。今後は世界的建築家の隈さんのことも広く発信していきたい」と話した。