プロ野球・広島のセ・リーグ優勝パレードは５日、春季キャンプを張っている日南市であった。降りしきる雨をものともせず、約８００メートルの沿道に県内外から約１万２０００人（主催者発表）が詰め掛けた。緒方孝市監督や選手らに「おめでとう」「ありがとう」と声援を送り、盛大に祝福した。

　広島東洋カープ日南協力会（会長・﨑田恭平日南市長）が主催。日南第一ホテル前の特設ステージで歓迎セレモニーがあり、緒方監督は興奮気味に「日南市の皆さんのおかげで広島カープは優勝しました。日南で優勝パレードができることを心からうれしく思います」とあいさつした。

　緒方監督や選手ら約６０人が、油津商店街や完成したばかりの人気スポット「カープ一本道」を徒歩でパレード。日南学園高出身の中崎翔太投手、第４回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）日本代表の菊池涼介内野手らが、待ち受けたファンに笑顔で手を振るなどし、喜びを分かち合っていた。