そろって祝い年を迎えた(前列左から)境田榮蔵さん、登さん、榮徳さん、(後列左から)榮吾さん、水戸恒さん、境田照香さん
宮崎市清武町木原の境田榮蔵さん(89)のきょうだいや親戚のうち6人が今年、卒寿、米寿、傘寿、古希を迎える。1日、同市青島のホテルで合同祝賀会を開き、そろって長寿の「祝い年」を迎える喜びをかみしめ合った。
境田さんは5男4女の9人きょうだい。長男の榮蔵さんの卒寿のほか、次男登さん(88)の米寿、四男榮徳さん(79)と妻照香さん(80)、それに四女水戸君代さん(74)の夫恒さん(79)の3人の傘寿、五男榮吾さん(70)の古希が重なった。それぞれ宮崎市や延岡市で暮らしている。
83歳で死去した三男榮俊さんの初盆で今年8月、親族が宮崎市内に集まった際、登さんが自身の米寿祝いを開いてほしいと頼んだのをきっかけに、榮徳さんがそれぞれの生年月日を確認したところ、6人が祝い年に当たることに気付いたという。
境田さんきょうだいは、榮蔵さんが1947(昭和22)年、約3年間のシベリア抑留から復員したのを機に毎年1回、両親と集まる「きょうだい会」を始めた。父の榮さん、母のナスオさんが亡くなった後も続けてきた。
祝賀会には計14人が参加。昔のアルバムを見返しながら、登さんが特技のハーモニカを披露するなどして、楽しいひとときを過ごした。
榮蔵さんは「90歳まで生きられるなんて思ってもみなかった。きょうだいそろってワイワイ騒ぐと若い頃に戻ったようで涙が出る。100歳まで健康に長生きしたい」、登さんは「小さな頃からけんかしたり助け合ったりして成長してきた。みんな元気でいられるのが一番うれしい。きょうだい会を一年でも長く続けたい」と話している。