母猿「スダチ」に抱かれる子猿=31日午前、串間市幸島
野生の猿が生息し、国の天然記念物に指定されている串間市の幸島で、今年最初の赤ちゃん猿が生まれた。母親にしっかりとしがみつく愛らしい姿を見せている。
京都大学野生動物研究センター幸島観察所の職員が5月27日に生後3日ぐらいの雄の子猿を確認した。母親は9歳の「スダチ」で第2子となる。赤ちゃんの名前は1年後に付けられるという。
31日の日中は母親に抱きかかえられながら岩場で過ごし、毛づくろいをされると気持ち良さそうに目を細めていた。
幸島には約110匹の野生猿が生息し、6~8月に出産シーズンを迎える。昨年は例年より多い18匹が生まれ、今年は5匹前後になる見込み。