人気だったダンスショーを再現する元ダンサーら=3日、宮崎市・シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート
2007年に閉鎖し、現在解体工事が進む宮崎市の旧オーシャンドームの元従業員らは3日、「さようならそしてありがとうオーシャンドーム大OB会」を宮崎市のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートで開いた。約170人が参加し、思い出話に花を咲かせた。
閉鎖後、大規模なOB会を開いたのは初めて。昨年6月に死去したシーガイアの創業者佐藤棟良さんに全員で黙とうした後、当時フェニックスリゾート社の常務取締役だった浦部晃一さん(75)が「施設はなくなるが、お客さまを楽しませる心はみんなの中に息づいている。仲間との絆を大事にし、より良い人生を築いてほしい」とあいさつ。元ダンサーらによって人気ダンスショーが再現されると、拍手と歓声に沸いた。
第1期入社でアトラクション課に所属していた高橋佳子さん(41)=岐阜市=は「ダンスを見て当時の記憶がよみがえり胸がジーンとなった。形は消えても、縁や友情は残っていく」と話した。
オーシャンドームは1993年に開業し、ピーク時の95年には県内外から125万人を集めたが、利用客の減少などで07年に完全閉鎖した。