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アザラシ出現 沖でぷかぷか 名前は「すわちゃん」か

2016年6月6日掲載

串間市都井の海中から顔をのぞかせるアザラシ=5日午後

 串間市都井の立宇津港近くの海岸沖で5日朝、体長1メートルほどのアザラシが泳いでいるのが見つかった。波に揺られながら時折海中から顔を出し、くりくりとした大きな瞳をのぞかせている。専門家によると、北海道などに生息するゴマフアザラシとみられ、九州で確認されるのは非常に珍しいという。

 午前6時40分ごろ、海岸沿いを散歩していた会社役員石上昭夫さん(60)が波間に浮かんでいるのを見つけた。

 アザラシは干潮時は沖合に姿を見せ、満潮時は海岸から約50メートルにまで接近。ぷかぷかと浮かび、記者のカメラに気付くと驚いたように海中に隠れていた。

 串間市のイルカランドなどによると、ゴマフアザラシはオホーツク海沿岸などに生息。迷って流れ着いたとみられ、餌があれば数日間居着く可能性があるという。

 近所の川﨑義成さん(61)は「海岸は地元で諏訪浜と呼ばれているから、名前は『すわちゃん』だろうか」と笑顔。迫畑梨菜さん(18)は「かわいいからずっといてほしいけど、仲間とはぐれたなら心配」と話していた。