開幕投手争い白熱 互いに刺激調整も順調
2012.02.16付
巨人の開幕投手争いが激しい。有力候補は昨季のセ・リーグ最多勝の内海と新人王に輝いた沢村に、ソフトバンクから移籍してきた杉内の3人。原監督が「3月に入ったら決めようと思う」と言うように、レベルの高い争いが続いている。通算103勝を誇る杉内は「あまり気にしていない」と、新天地でもマイペースの調整を貫いている。一方で同じ左腕の内海は刺激を受けているという。例年になく仕上がりは良く「杉内さん、沢村と（候補は）いっぱいいる。競い合っていければ」との力強い言葉に、巨人の生え抜きとしての自負がのぞく。
投手としてほぼ完成している2人に対し、原監督が今後の成長を含めて期待しているのが2年目の沢村だ。球威を増そうとオフから増量に取り組むなど、向上心が強い右腕は「素晴らしい左投手が2人いて、僕はおふたりとチームに貢献したい」と一緒に行う練習に目を輝かす。
内海と沢村は14日、今季の初実戦となる紅白戦で登板し、ともに2回無失点と好投した。杉内は16日の紅白戦で初登板を迎える予定となっている。（宮崎市）
【写真】ブルペンで投球練習をする巨人・内海、杉内、沢村（写真上から）