ホーム 社説

宮日スポーツ賞

2020年2月13日
◆さらに活躍し県民の希望に◆

 本県スポーツ界の発展に寄与したとして第24回宮崎日日新聞スポーツ賞に6個人・4団体が決まり、贈呈式がきょう、宮崎市の宮日会館で行われる。

 東京五輪・パラリンピックを控え、スポーツへの関心は高まるばかりだ。本県では今月、プロ野球やサッカーJリーグがキャンプを行い、県内外から多くのスポーツファンらが集う。単に勝敗の結果だけではない、肉体と精神の極致を追求するアスリートたちの姿に美しさや驚嘆を覚えるからだろう。栄冠を手にした受賞者たちのひたむきな努力に敬意をこめ、その偉業をたたえたい。

 今回はラグビー、野球、サッカー、陸上、柔道、空手、少林寺拳法、ゴルフと多彩な競技種目にわたる。東京五輪空手代表に内定した西村拳選手は福岡市出身だが、宮崎第一高で才能を開花させた。「宮崎は原点」と言い切る柔道の丸山城志郎選手は世界選手権66キロ級を制し、東京五輪の「1枠」を目指す。2人の夢の舞台への挑戦と活躍を応援したい。

 旭化成陸上部が元日の全日本実業団対抗駅伝で4連覇したという吉報は、大きな喜びをもたらした。優勝回数は歴代最多の25回に。その歴史を伸ばすことが地域の活力になるだろう。

 ”縁の下の力持ち”として長年の功績が評価されたのは県ラグビー協会理事の山口雅博さん。1980年代からラグビー合宿受け入れに尽力。昨年のワールドカップ(W杯)で快挙を果たした日本代表チームの強化合宿の際も練習環境の整備に心血を注いだ。

 プロ野球ソフトバンクなどで活躍し、18年間の現役生活に終止符を打った寺原隼人さんには特別賞が贈られる。日南学園高時代の甲子園で当時最速となる154キロをマーク。プロ時代も剛速球の勝負で沸かせた好投手だ。今後は沖縄を舞台に、第二の野球人生を燃焼してほしい。

 受賞者にはほかに外園華蓮選手(日本ジュニアゴルフ選手権女子12~14歳の部優勝)、都城工業高少林寺拳法部(全国選抜大会と全国高校総体制覇)、中村美月選手(世界ろう者室内陸上選手権出場)、日章学園中サッカー部(全国中学校体育大会2連覇)、第74回茨城国体で陸上成年少年男子共通400メートルリレーで県勢初の金メダルを獲得した本県選抜チームなど、将来を嘱望される若手の人材がしのぎを削る。

 日頃からスポーツに親しみ、体を動かす楽しさを知る人の層の厚さが、選手育成の土台になる。その頂に立つのが今回の受賞者たちだろう。彼らは「スポーツランドみやざき」の裾野を広げるための推進役であり、県民の希望でもある。

このほかの記事

過去の記事(月別)