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ウクライナ東部要衝、陥落の恐れ ロシア攻勢、市街戦継続か 

2024年10月01日19時51分
 【モスクワ、キーウ共同】ロシアが攻勢を強めるウクライナ東部ドネツク州で要衝ウグレダルが陥落する恐れが強まっている。市街戦が続いているとみられるが、インターネット上では1日、ロシア国旗を掲げる兵士の動画も出回った。ウグレダルはロシア側が支配する州都ドネツクの南西に位置し、ウクライナ軍が防衛拠点としてきた。

 同州のロシア実効支配地域トップ、プシーリン氏は9月30日、ウグレダルで「陣地を日々改善し、成果を上げている」と国営テレビに語った。ペスコフ大統領報道官は1日、プーチン大統領が軍から報告を受けているとし、制圧が近いとの認識を示した。

 ロシア軍はドネツク州で占領地を拡大しており、国防省は1日にも新たな集落制圧を発表。ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、前線の状況は「非常に困難だ」と危機感を示した。

 ウクライナ南部ヘルソン州の知事によると、州都ヘルソンの市場で1日、ロシア軍の攻撃があり、7人が死亡した。

 一方、プーチン氏は30日、秋の定期徴兵で13万3千人を招集する大統領令に署名した。期間は1年。
【写真】 ウクライナ東部ドネツク州ポクロウシクの前線でりゅう弾砲を構えるウクライナ兵=9月28日(ゲッティ=共同)