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東海第2事故、最大17万人避難 茨城、放射性物質の拡散予測公表 

2023年11月28日14時25分
 茨城県は28日、日本原子力発電東海第2原発(同県東海村)の事故発生時、放射性物質がどのように拡散するかを示す予測を公表した。災害による炉心損傷を想定し、事故から24時間後の拡散範囲を、事故状況や気象条件ごとに計22パターン分析。避難や一時移転の対象になるのは最大で約17万人と試算した。

 内閣府によると、自治体が放射性物質の拡散範囲を独自に予測し、公表するのは異例という。

 同原発は2011年の東日本大震災で被災し、運転停止中。半径30キロ圏には県内の14市町村があり、全国最多の91万人超が住む。水戸地裁は21年3月、避難計画の不備を理由に再稼働を認めない判決を出した。今回の予測について、県は「厳しい状況を意図的に設定しており、実際には起こりにくい」とするが、再稼働には予測を反映した計画策定が不可欠となる。

 予測は、事故時にフィルター付きベントなど一部の防護設備が動作した場合と、安全対策設備が機能しなかった場合に分け、気象条件に加え風向きごとに分析した。
【写真】 日本原子力発電の東海第2原発=2021年10月、茨城県東海村