2025年02月04日18時17分
日米両政府が、石破茂首相とトランプ大統領による7日の会談に合わせて発表する共同声明に「米国の日本防衛に対する揺るぎないコミットメント(関与)」を盛り込む方向で調整していることが分かった。首相は会談で、トランプ氏による北大西洋条約機構(NATO)加盟国への国防費増要求を踏まえ、防衛力の抜本的強化に向け予算を増やす日本の取り組みを説明する意向だ。複数の政府関係者が4日、明らかにした。
2017年2月に当時の安倍晋三首相がトランプ氏と会談した際の共同声明に「あらゆる種類の米国の軍事力を使った、日本の防衛に対する米国のコミットメントは揺るぎない」と記載された。大統領に再登板したトランプ氏の対日政策が不透明な中、日本には日米の安全保障協力の継続を再確認する狙いがある。米国が核を含む戦力で関与する「拡大抑止」の記述についても調整する。
林芳正官房長官は記者会見で、石破首相が6~8日に訪米すると正式に発表。首脳会談について「強固な信頼関係を構築し、日米同盟をさらなる高みに引き上げたい」と強調した。
【写真】 安全保障分野での首脳会談の焦点