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不正還付で37億円申告漏れ 化粧品輸出、要件満たさず 

2024年03月04日10時50分
 消費税の輸出免税制度の要件を満たさない還付を受けたとして、化粧品輸出などを手がける「吉通貿易」(東京都墨田区)が、東京国税局から約37億円の申告漏れを指摘されたことが4日、関係者への取材で分かった。うち約7億円については実態がないとして、悪質な所得隠しと認定されたとみられる。同社は国税不服審判所に審査請求した。

 消費税は売り上げで受け取った税額から仕入れ分の税額を引いて納税する。輸出品には消費税が課されず、国内での仕入れにかかった分の消費税が還付される。

 関係者によると、同社は2022年3月期までの4年間で化粧品などの輸出分を還付請求した際、税関が発行する輸出許可書を保管していなかったという。

 さらに東京国税局は特定の取引先からの仕入れは架空と判断し、重加算税の対象にしたもようだ。

 同社の代理人弁護士は「新型コロナ禍の混乱期に依頼した中国の業者の不手際で、書類を得られなかった取引があった」と説明。架空取引疑いについては「売り上げ記録も残っており、架空ではない。不当な決定で、争っていく」とした。