「月の石」の功績
2024年1月22日
「あの人だかりよ、もう一度」といったところだろうか。いまだ延期・中止論のある2025年大阪・関西万博に、1970年の大阪万博の目玉だった「月の石」を再び展示する構想が浮上しているという。
月の石は米宇宙船アポロが月探査から持ち帰ったもの。もちろん、万博の目玉になったことはあくまで2次的なもので、石の功績は別にある。それまで月は「宇宙を漂っていたときに地球の重力に引き寄せられ現在の軌道に乗った」という説が有力だったという。
ところが月の石を分析した結果、地球と月の地質が似ていることが分かった。そこで約45億年前、火星ほどの大きさの原始惑星と地球が衝突したときに飛び散った地球の一部によって月が生まれたという説が強くなった。いわゆる「ジャイアント・インパクト説」である。
とはいえ月に関してはまだまだ分からないことが多い。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した小型探査機「SLIM(スリム)」が20日、日本初となる月面着陸に成功した。特殊カメラを使って月の鉱物を分析し、結果次第では「ジャイアント・インパクト説」の証拠の一つになるという。
太陽電池に不具合が生じ、会見したJAXA幹部は「ぎりぎり合格の60点」と硬い表情で語ったが、取りあえず月面への軟着陸が成功してよかった。目標の「狙った場所から100メートル以内の着陸」の成否判断には時間を要するらしい。こちらの結果も楽しみだ。
月の石は米宇宙船アポロが月探査から持ち帰ったもの。もちろん、万博の目玉になったことはあくまで2次的なもので、石の功績は別にある。それまで月は「宇宙を漂っていたときに地球の重力に引き寄せられ現在の軌道に乗った」という説が有力だったという。
ところが月の石を分析した結果、地球と月の地質が似ていることが分かった。そこで約45億年前、火星ほどの大きさの原始惑星と地球が衝突したときに飛び散った地球の一部によって月が生まれたという説が強くなった。いわゆる「ジャイアント・インパクト説」である。
とはいえ月に関してはまだまだ分からないことが多い。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した小型探査機「SLIM(スリム)」が20日、日本初となる月面着陸に成功した。特殊カメラを使って月の鉱物を分析し、結果次第では「ジャイアント・インパクト説」の証拠の一つになるという。
太陽電池に不具合が生じ、会見したJAXA幹部は「ぎりぎり合格の60点」と硬い表情で語ったが、取りあえず月面への軟着陸が成功してよかった。目標の「狙った場所から100メートル以内の着陸」の成否判断には時間を要するらしい。こちらの結果も楽しみだ。