みんな頑張ってる
2023年11月23日

コントの出演者が口にしたのは「お父さん、お疲れ」。確かに昭和のころ、勤労感謝といえば働くお父さんをねぎらうイメージがあった気がする。国民の祝日に関する法律には「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝し合う」と書かれているだけなのだが。
オリックスグループが6年前から実施している「働くパパママ川柳」。テーマは「子育てと仕事に奮闘するパパとママ、家族の日常」だ。今年、過去最多となる約6万2千点の応募作の中から大賞に選ばれたのは〈家事仕事二刀流だし二倍速〉。応募者は、40代の男性だ。
入賞作の〈仕事場で一人称が『ママ』になり〉や〈退勤し10秒後には米を研ぐ〉は、共に女性の作品で、身につまされる方もいよう。第1回の受賞作〈ワンオペで家事が回る日神ってる〉(30代男性)などを見ると、出てくる言葉に隔世の感はあるものの、男性の家事育児が進んでいるのが分かる。
頑張ってるのはパパ、ママだけじゃない。過去の子どもの作品には〈だいじょうぶねぇねは小さいママだから〉(11歳)や〈お年玉買いたいものはパパの時間〉(9歳)などが。老若男女関係なく、頑張っている全ての人に「おつかれさま」の勤労感謝の日。