風にまつわる漢字
2022年12月16日
一見して「風」に関係あり―と分かる漢字は、けっこうある。「凩」は「こがらし」。風の中に立つ木のイメージで寒々しい。一方「風がやむ」つまり「凪」と書くと「なぎ」。こちらはより分かりやすい。
では問題。「颪」。この字は何と読む? 阪神タイガースのファンならお分かりか。「六甲颪に颯爽(さっそう)と…」(球団歌)。そう「おろし」である。意味は「山から吹き下ろす風」だ。冷たい風が山から麓の方へと吹くさまを表しているわけで「なるほど」と納得だ。
「颪」を題材にした紀行作家・岡田喜秋(きしゅう)さんの随筆がある。校歌に「○○颪」がよく出てくるのは「土地の風雪に耐えてゆく生き方を若者たちに教えたいからだろうか」と書いている。校歌に「颪」―。探してみたら都城市立麓小にあった(ほかにもあったらご容赦を)。
「白い雪が空に飛び散り 霧島おろしが肌をつきさす 冬のあした ぼくらは進む 大地踏みしめ胸を張り ぼくらは進む風の中を」。寒風の中でも元気な子どもたちの姿が浮かんでくる。県内にはこのほか県北の「行縢(むかばき)おろし」、児湯の「尾鈴おろし」などがある。そしてもう一つ「鰐塚おろし」。
県内全域が厳しい寒さに見舞われたきのうの早朝、宮崎市田野町に行った。気温2度。車を降りると「おろし」というほど強くはなかったが、吹き付ける風はかなり冷たかった。これから寒さ本番。コロナ、インフルエンザに加え風邪にも十分お気を付けて。
では問題。「颪」。この字は何と読む? 阪神タイガースのファンならお分かりか。「六甲颪に颯爽(さっそう)と…」(球団歌)。そう「おろし」である。意味は「山から吹き下ろす風」だ。冷たい風が山から麓の方へと吹くさまを表しているわけで「なるほど」と納得だ。
「颪」を題材にした紀行作家・岡田喜秋(きしゅう)さんの随筆がある。校歌に「○○颪」がよく出てくるのは「土地の風雪に耐えてゆく生き方を若者たちに教えたいからだろうか」と書いている。校歌に「颪」―。探してみたら都城市立麓小にあった(ほかにもあったらご容赦を)。
「白い雪が空に飛び散り 霧島おろしが肌をつきさす 冬のあした ぼくらは進む 大地踏みしめ胸を張り ぼくらは進む風の中を」。寒風の中でも元気な子どもたちの姿が浮かんでくる。県内にはこのほか県北の「行縢(むかばき)おろし」、児湯の「尾鈴おろし」などがある。そしてもう一つ「鰐塚おろし」。
県内全域が厳しい寒さに見舞われたきのうの早朝、宮崎市田野町に行った。気温2度。車を降りると「おろし」というほど強くはなかったが、吹き付ける風はかなり冷たかった。これから寒さ本番。コロナ、インフルエンザに加え風邪にも十分お気を付けて。