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マイ争点

2022年6月23日
 「マイブーム」という言葉が、それこそブームになったのは、もう四半世紀も前のことである。仕掛け人は漫画家の、みうらじゅんさん。「自分だけの『ブーム』(流行)を持とう」という生き方の提案だ。

 1997年「新語・流行語大賞」に選ばれた。みうらさんの著書「マイブームの魂」の巻頭に「マイブーム宣言」がある。それによると、大事なのは「自分の中の流行を世に向けて発信し、ともすればそれが本当の大ブームになるように努力すること」だそうだ。

 一個人の小さな「ブーム」も、他者の共感を得ることができれば、やがてそれは「本物」になるということか。きのう、参院選が公示された。今回の選挙で時折言われるのが「争点が見えにくい」ということ。だからといって、関心を持たないというのは建設的ではない。

 いっそのこと「マイブーム」ならぬ「マイ争点」を決めてみるのもいいだろう。深刻な問題となっている物価の高騰をはじめ、安全保障、福祉、今後に課題を残した「文書通信交通滞在費」改め「調査研究広報滞在費」問題…。何でもいい。とにかく「私の争点はこれだ」というものを決めてみる。

 それを軸に各党党首や候補者の主張を聞けば選挙への関心も高まるだろう。「マイブーム」のように「大きな流れになるよう努力する」必要はない。一人一人が「投票所に足を運ぶ」という小さな行動を取るだけで結果的に大きな流れができるかもしれない。

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