ホーム くろしお

企業と店の「墓碑銘」

2021年1月10日
 本紙でも例年、大みそかに掲載しているが、年末になると新聞やテレビなどで特集が組まれる「今年の墓碑銘」。その年に鬼籍に入った著名人などの名簿、写真、映像などを見て、あらためて故人をしのぶ。

 もしも企業やお店などの”墓碑銘”があったなら…。昨年3月に英国の生活雑貨ブランド「ローラアシュレイ」が経営破綻したとのニュースには、驚かされた。同じ月に米国の高級食料品店「ディーンアンドデルーカ」も。いずれも、日本でも人気のブランドだ。

 両方とも日本で運営する法人への影響はないというが”本家”の破綻はやはり衝撃だった。日本では120年近い歴史を持つアパレル大手で、県内にも関連企業があった「レナウン」の名が消えた。これら全て、新型コロナウイルスが経営難に拍車を掛けたと報じられた。

 全国の地方紙を見ると「江戸時代から続く旅館廃業」とか「そば文化の拠点○○閉店へ」といった記事が、たくさん出てくる。そうした記事の中には必ず「コロナ」の3文字が。一体、この1年でどれだけの企業や店がコロナの影響を受け廃業したのか。それを考えるとやりきれない気持ちになる。

 独自の緊急事態宣言が出された本県。これにより立ちゆかなくなる店が出てくることが懸念される。そうした事態を防ぐには、行政のきめ細かなフォローと、県民の徹底した感染予防の行動が必要だ。これ以上、コロナの前に店も人も倒れさせてはならない。

このほかの記事

過去の記事(月別)