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迫り来る「第3波」

2020年11月19日
 身近に脅威が迫っている時、通り過ぎるまで身を潜めるか、早くから積極的に手を打つか。後者の方が賢明に思えるが、どうも政府による新型コロナウイルス対策は、後手に回っている印象がしてならない。

 季節が冬に向かうにつれて、ウイルスの勢いが増すことは予測されていた。だが首都圏や北海道での爆発的な感染拡大にもかかわらず、Go To キャンペーンはわずかに見直すのみ。「ある程度、地方への感染が広がっても仕方ない」と軽視されている気分になる。

 苦境の観光業や飲食店等を支援するGo Toの趣旨は分かる。しかし制度設計が大ざっぱで、不正や不公平な実態が噴出している。感染拡大を助長すれば、結局経済界を苦しめよう。全国で初めて新規感染者が2千人を超えた昨日、感染が続く本県でも10人を確認した。

 4月や7月の発生状況からすると、大都市や近県で流行すれば、確実に本県にも波が来る。昨日会見した河野知事は「第3波の入り口にある」と危機感をあらわにした。百年前のスペイン風邪では第2波、第3波の方が毒性が強まる傾向だった。むやみに恐れず感染防止の基本を守って行動したい。

 弱り目にたたり目。宮崎市が発行したプレミアム付き商品券について、かなりの数の個人情報が流出した恐れがあり市民の不安をあおっている。隙あらばつけ込む不正アクセス。パスワードを変えるなど、こちらも自衛策が欠かせず、しばらく緊張の日々だ。

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