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あなたが描く町の色

2020年10月17日
 誰かが来て、去る。駅は人の交差点だ。新たな文化が生まれる予感がある。リニューアルしたJR宮崎駅のにぎわいの中にたたずんでいると、コロナ禍で傷ついた町から復興ののろしが上がるように思えた。

 高千穂口(西口)を出ると、KITENビルとその向かい側に全容を現した「アミュプラザみやざき」のビルがそびえ、どこか別の町に迷い込んだ錯覚に陥る。東口の愛称は大和口。今はまだぴんとこないが、旅人に本県と神話のゆかりを説くきっかけにはなろう。

 都市は変貌する。移ろう宮崎市の今の姿を市民が写した写真展が今日からイオンモール宮崎2階イオンホールである(22日まで)。市主催「みやざき景観100選フォトコンテスト」の受賞作品。自然や名所のほか、日常における近所の光景を独自の視点で切り取っている。

 審査員の1人だったので全応募作品を見たが、青島や市民の森は定番でも構図や光線の加減で新たな魅力に気付かされた。誰もいない夜のニシタチ。提灯(ちょうちん)がかえって寂しさを増すが、今年限りの記録として懐かしむ日も来よう。花の道を自転車が駆ける作品は、スポーツランドの可能性をアピール。

 変わらない景色、変わりつつある景色が混在するが、まとめて見ると、やはり独特な「町の色」があるのも新たな発見だった。同コンテストは今後も継続し3年後に「100選」を選出。ぜひ「自分だけのお宝景観」を応募して、新色を加えてはいかがだろう。

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