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いっしょけんめい泳いだら

2020年2月13日
 「いっしょけんめい 泳いだら いつか魚になれますか 尾ひれが生えて すいすいと 沖まで泳いで ゆけますか」。詩人の新川和江さんが子どもたちに読んでほしいと願う自作詩の「いっしょけんめい」だ。

 ソウル五輪競泳の背泳ぎで、金メダルを獲得した現スポーツ庁長官の鈴木大地さんが、「わたしの手には、水かきがついている」と発言して話題になったことがあった。新川さんの詩に答えるように魚かカエルになるほど泳いで手にしたひのき舞台の頂点だった。

 きょうは宮崎日日新聞スポーツ賞の贈呈式が宮崎市の宮日会館で行われる。対象になったのは国内外で昨年から年始にかけて活躍した本県ゆかりの6個人・4団体。柔道、空手、少林寺拳法などで鍛え上げた肉体はぜい肉のない鳥のように軽やかで大樹のような軸を持つ。

 新川さんの詩は問い続ける。「いっしょけんめい はばたいたら いつか小鳥になれますか」「いっしょけんめい 背のびをしたら いつかポプラになれますか」「いっしょけんめい 咲こうとしたら いつかお花になれますか」。正解は「イエス」と身をもって教える宮日スポーツ賞受賞者たちである。

 昨年、プロ球界から引退した寺原隼人さんの通算成績は73勝81敗23セーブ12ホールドだった。そして野球との関わりはまだまだ続く。沖縄で産声を上げたプロ球団で、才能の開花を手伝う立場になった。特別賞はねぎらいと第二の野球人生へのエールである。

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