「窓」面のシリーズ自分史は16日付から、県木材協同組合連合会(県木連)前会長で日南市・高嶺木材前社長の高嶺清二(たかみね・せいじ)さん(75)=同市=の「ライフイズ チャレンジ」を掲載します。
高嶺さんは1948(昭和23)年、両親の製材所があった同市伊比井生まれ。日南高から大東文化大(東京)に進学後、父の急死により中退して帰郷し、代表の母を支えるために経営や事業拡大に奔走。85(同60)年の社長就任後、都城市や高原町に工場を増設し、高品質な飫肥杉の壁材や床材を生産する県内有数のメーカーに成長させました。
輸入木材の流入、住宅の洋風化に伴う厳しい経営環境に直面する中、地元同業者と「サファリウッド協同組合」「飫肥の国プレカット協同組合」を設立。顧客のニーズに合わせた飫肥杉製品を開発・生産し、販路拡大に努めてきました。2017年から県木連会長を6年務めたほか、全国木材組合連合会副会長などを歴任しました。
連載は、水力稼働の懐かしい製材所の風景や自然と触れ合った幼少体験などを描写。火災で焼失した製材所の再建、経営難から復活した背景を振り返りつつ、弁甲材(造船材)から建築材へと用途が変遷した飫肥林業についても触れます。
大西雄二さんの「二つの道医学と文学で」は8月15日付で終了します。