若者の投票率向上を目指し、若者と政治を結ぶ活動を展開するNPO法人「ドットジェイピー」の宮崎支部代表を10月から務める。「多くの人を巻き込みながら、学びの場、挑戦の場を提供したい」。明るい笑顔で意気込みを語る。
宮崎公立大の3年生。もともと政治への興味は薄かったが、昨夏に友人の誘いで参加した同法人主催の「議員インターンシップ」が転機になった。約2カ月間、宮崎市議に同行し、一般質問や委員会を傍聴。行政や観光業の現場にも触れ「身近な生活と政治の関わりを知り、社会への当事者意識が芽生えた」という。
「自分を変えてくれたこの経験を広めたい」。同大学の仲間3人と共に運営スタッフに加わり、隣県の鹿児島や熊本支部のサポートを受けて宮崎支部を発足。他大学にも声をかけて人材を勧誘するなど1年がかりで準備を整え、10月から本格的に始動した。
若者の政治参加について「社会や地域の現状を知れば、意思を反映する必要性を感じるはず。自分なりに考えて1票を投じることは将来のプラスにもなる」と思いを語り、「その機会を提供するためにも情報発信を頑張りたい」と話す。
国際政治ゼミでの研究や就職活動、アルバイトなど多忙な学生生活と並行しての活動だが、「自分と同じようにキャリアに迷う学生に人生のきっかけをつくれるといい」と苦労をいとわない。
小学3年から高校まではゴルフに熱中し、全国大会出場の経験も。宮崎市内に両親と3人暮らし。21歳。