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都城市と雇用に関する連携協定を結んだ 都城地区建設業協会会長 長友俊美(ながとも・としみ)さん

2020年5月10日
 新型コロナウイルス感染拡大による景気後退で失業者の増加が懸念される中、雇用に関する連携協定を都城市と結んだ。「建設業界が受け皿となり地域の守り手として責任を果たしたい」と力強い。

 都城地区では中心市街地中核施設の建設や都城志布志道路整備など大型公共工事が続く一方、人手不足に10年来悩んでいる。就業者の平均年齢は50歳を超え、年齢構成の是正や技術継承が課題。今後も国土強靱(きょうじん)化に対応した県陸上競技場の建設が都城市山之口町で進むなど仕事量は見込めるだけに、人材確保は急務となっている。

 「一口に建設業と言っても裾野は広い。機械操作や事務作業など適性にあった仕事がある」と強調。同地区の各建設会社は高校生の職場体験も受け入れているが、なかなか就業に結び付かない。そんな中「仕事が丁寧で定着率も高い」と女性の増加を期待し、職場改善に努めている。

 地元都城市の高校を卒業後、旧国鉄で勤務。帰郷して31歳で丸昭建設を創業した。多忙だが「現場を知りたい」と創業39年目の今も週に1度は見て回る。「技術は一朝一夕には身に付かないし、人間関係が大切」と、ベテラン従業員が若手の指導役となり、根気強く育てている。

 都城地区建設業協会会長に就いて2年。「口蹄疫発生や新燃岳噴火の際の奉仕作業を機に業界の社会貢献意識が高まった」と振り返る。「若い仲間と日本酒を飲み交わすのが楽しみ」で、人気銘柄「獺祭(だっさい)」を長く愛飲する。ゴルフや釣りもたしなむ。都城市山田町に妻と2人暮らし。70歳。

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