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九州高校野球県予選で優勝した延岡学園高監督 三浦正行(みうら・まさゆき)さん

2017年10月7日
 監督就任わずか1カ月で頂点に立った。圧倒的な攻撃力で6季ぶりの九州大会出場を決め、「取られても取り返すことができる打線。本当に力がある」と実感を込めた。

 これまでの野球経験を踏まえた指導方針は「激しく怒ると選手たちが萎縮し、本来の力をまったく出せない。褒めて伸び伸びとプレーさせることが大事」と強調。試合中には「空振りしてもいい。三振してもいい」と、積極的にバットを振ることを求める。

 秋田市出身。秋田市立高(現秋田中央高)から電電北海道で捕手としてプレー。1975年(昭和50)年に大洋ホエールズ(現DeNA)に入団。現役の6年を含め、コーチやスコアラー、球団職員として約35年間プロ野球の世界で働いた。

 60歳を転機に帰郷。2013年度に始まった学生野球資格回復制度の第1期生として指導者資格を取得。母校の秋田中央高のコーチとして2年間後輩らの指導に当たった。

 その後は高校野球から離れたが、知人を通じて延岡学園高での指導者の話が舞い込んだ。ことし8月下旬にグラウンドで練習を見学し、能力の高い選手が多いことに目を見張ったという。

 9月から監督に正式に就任。「負けるより勝つことで学ぶことの方が大きい」と徹底的に勝ちにこだわってきた。「打撃は九州大会でも十分通じるレベル。是が非でも4強以上を狙いたい」と、選抜大会出場を目指す。

 野球部寮で部員たちと寝食を共にし、単身赴任の生活を送る。学校職員。66歳。

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