えびの市の飯野高で28日、春休みに合わせて生徒が企画した小学生向けの勉強会が開かれた。同校生徒と、卒業生で南九州大人間発達学部子ども教育学科(都城市)の学生も講師となり、宿題などの学習を指導。児童の学力向上をサポートするだけでなく、教師を志す高校生、大学生にとっても成長の場となった。
企画したのは飯野高普通科1、2年生計4人のグループ。勉強会は昨年の夏休みに続き2回目で、今回初めて大学生が加わった。共同で取り組むことで、高校生は経験値の高い大学生から児童との関わり方や指導技術を教わったり、大学生はリーダーシップを高めたりと、双方で学びを深め合う効果を狙ったという。
勉強会には高校生、大学生計12人と、地元の飯野小1~5年生31人が参加した。3教室に分かれ、大学生がジェスチャーゲームで雰囲気を和ませてからスタート。児童は春休みの宿題に取り組み、国語や算数などで分からないところを個別に教えてもらっていた。
1時間半で終了し、4年生の古閑朱美玲(すみれ)さん(10)は「教え方が丁寧で分かりやすく、楽しく学べた」と笑顔。企画したグループの1人で、2年の森高雄喜さん(17)は「大学生の雰囲気づくりのうまさやまとめる力を感じ、ためになった。新年度もできれば勉強会を続けたい」と話した。
勉強会は30日も実施予定で、受け付けは終了している。
【写真】飯野高生が企画した小学生向けの勉強会