西都市の観光スポットを県外の大学生が地元学生と散策しながら新たな魅力を発掘する「西都市プロデュース大作戦」は12日あった。若者の視点で新たな良さ、改善が必要な点などを検証。活性化に向けた提言として発表するなどした。
北九州市立大地域創生学群のゼミ(廣川祐司准教授)が、日ごろの研究と現地でのグループワークを通じて提案する「地域ゼミ」として実施。同ゼミ生14人が県内小学、高校、大学生18人と6班に分かれて西都原周辺を歩いた。
散策後は「家族」「外国人」「地元住民」など、さまざまな視点から検証し発表。車でアクセスしやすい、景観が良い、古代・神話体験ができるなどの魅力が挙がる一方で、高齢、障害者の移動、外国人向け案内での改善が必要な点も指摘した。
新たな活用策としては、火おこしなど古代体験ができるキャンプ場整備、子どもの自転車練習、星空の下での映画上映イベントなどの案が挙がった。同市出身のゼミ生、鈴木楓音(かのん)さん(20)は「西都の活性化につながり、通過点でなく目的地としてさらに多くの人が来る地になってほしい」と願っていた。
【写真】西都原の魅力などについて意見をまとめる北九州市立大の学生ら