西米良村教委は、日本教育工学協会(JAET、東京)の「学校情報化先進地域」に、県内で初めて認定された。授業での情報通信技術(ICT)の活用など村を挙げた「教育の情報化」の取り組みが評価された。関係者は「学校現場のモチベーションや実践力の向上につながる」と喜んでいる。
JAETは、教員や研究者、企業が、教育工学の研究成果を共有し、教育の質向上を目指す団体。2014年度からは、学校の情報化の状況を診断する独自のシステムを活用し、「優良校」「先進地域」などとして認定している。
西米良村教委の先進地域認定は全国で17例目。小中学校の合同研究会を中心に、教育の情報化全般に関わる協議・実践を進めていることや、国内外の学校とオンラインで交流していることなど積極的なICT活用が評価された。ハード面でも、全児童・生徒向けに、家庭用と学校用の2台のタブレット端末を配備するなど、村を挙げての支援体制も認められた。
認定期間は、21年12月16日~24年3月31日。古川信夫教育長は「現場の先生から、『ICTをこのように使いたい』と提案も出てくるようになった。先進地としての取り組みを今後も進め、さらなる教育の充実につなげたい」と話した。
【写真】西米良村を「学校情報化先進地域」として評価した、日本教育工学協会の認定証