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火山灰膨大、回収進まず 終息不透明、限界も

2011年2月3日
 霧島連山・新燃岳(1421メートル)の噴火で降灰被害が広がる都城市や高原町などで2日、家庭から出た火山灰の回収が本格的に始まった。

 各自治体の搬入先にはトラックが列をつくり、大量の火山灰が運び込まれた。ただ、この日も爆発的噴火が続くなど、今後も大量の降灰が予想される。受け入れ容量には限度があり、各自治体は新たな搬入先の確保にも頭を悩ませる。

 都城市は、旧市地域の全集積所496カ所に持ち込まれた灰を約千トンと推計する。市と委託業者2社が集積場を回り、ビニール袋に入った灰をトラックに積み込み、同市山田町に設置した灰捨て場に運んだ。灰の重みでビニール袋が破れるなど作業は難航。この日回収できたのは100トン程度だった。

 高原町は、町内235カ所のごみ集積所に集まった袋詰めの灰を当面は毎日回収する。この日は、特に降灰が深刻だった地域や町中心部などを重点的に巡回し、約30トンを回収した。日南市も、集めた約113トンを同市南郷町の不燃物処理施設に搬入した。

 各地の搬入先は、回収した灰の他、個人持ち込み分なども受け入れる。6万立方メートルの容量がある都城市の灰捨て場には市道や県道からも持ち込まれ、大きな山ができていた。高原町の一般廃棄物処理施設「霧島美化センター」にも、同日までに計約46・7トンが持ち込まれた。

 今後、噴火の長期化で降灰量が増えると、搬入先がいっぱいになる可能性も。同センターを管理する同事務組合の鷹巣稔事務局長(55)は「今は暫定措置。最大限の努力はするが、長期間にわたり継続して受け入れるのは難しい」。同市環境政策課も「降灰量がどれほどになるか見通しが立たない。状況次第では新たな搬入先の確保が必要」と先行きを懸念している。

【写真】ごみ集積場に置かれた家庭から出た火山灰を回収する市職員=2日午前、都城市丸谷町


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