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2012都城市長選 長峯市政8年

(1)最年少市長

2012年11月6日
■積極的に行財政改革

 都城市長・長峯誠(43)の辞職に伴う市長選が11日告示、18日投開票される。35歳で県内第二の都市・旧都城市のトップに就き、市町村合併による市長選でも新市のかじ取りを託された長峯。その8年間にわたる市政を振り返る。

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 2004年11月28日、長峯は全国最年少市長として初当選を果たした。選挙を戦った前職の岩橋辰也=当時(77)=は市職員出身で5期20年間の長期政権を築いた。一方の長峯は県議からの転身で、行政経験はゼロ。年齢も経歴も大きく異なる市長となった長峯の手腕に注目が集まった。

 この8年間を振り返り、職員や市議、経済団体からは「行政手腕は高かった」「判断力、実行力に優れた」などの高い評価が聞かれる。合併後の新市長となった長峯は行財政改革に力を入れた。新規採用職員の抑制や民間への業務委託などを断行。この財政健全化を評価する声が多い。

 予算編成の市長ヒアリングでは事業の必要性を担当部・課へ徹底的に質問。少しの矛盾、無駄も許さず、部長経験者は「いい緊張感の中で仕事ができた」と述べる。

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 市役所各部のマニフェスト作成とそれを外部の識者が点検し、事業評価する仕組みを導入するなど新風も吹き込んだ。ある中堅職員は「そうした成果主義に最初は違和感があったが、仕事のスピードと質が上がった」と語る。

 一方で、その職員は「気さくな岩橋さんと違い、壁を感じた」とも話す。岩橋市政では懸案事項などについて市長と直接話す市長協議が頻繁に行われていたが、現在は副市長協議が主体。幹部職員でなければ市長と話す機会はほとんどないという。ただ、元幹部職員からも「距離を感じた」「人心掌握がちょっと…」といった声が聞かれる。

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 中立的な市議は長峯の能力の高さを認めながら「80点」と評価。「若いのに若さがなかった。岩橋さんは議会答弁で原稿にない本音をぶつけてきた。長峯市長は型にはまった答弁だけ。部長答弁も同じだから議論が成り立たない。市長は脚本家で監督で、部長に役を演じさせているような印象だった」と残念がる。

 「慎重」「堅実」とも評される長峯。「市政運営にしろ議会対応にしろ『失敗は許されない』という思いでやってきたのではないか」と市議は語り、その理由を「先を見ていたから」と推し量る。

 長峯は来年7月の参院選宮崎選挙区に自民党公認候補として立候補する予定。都城市長の「先」を目指し、市役所を後にする。(敬称略)

【写真】旧都城市長選で当選し、初登庁する長峯氏。当時、全国最年少市長となる35歳だった=2004年12月27日、同市役所

(1)最年少市長2012年11月6日付
(2)新 市2012年11月7日付
(3)歴史的危機2012年11月8日付
(4)将来像2012年11月9日付

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