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緊迫 宮崎次期衆院選

(上)1区 川村逆風に危機感

2012年6月23日
■自民武井は挙党態勢微妙

 宮崎市田野町で16日に開かれた川村の国政報告会。消費税増税関連法案をめぐって党分裂を懸念する支持者の質問に川村は答えた。「党内の争いは申し訳ない。政権与党としてこの危機を乗り越えていきたい」。分裂騒動が「政局優先」と受け止められ、政党不信が高まることに危機感を募らせる。

 川村が3月から毎週開いている国政報告会は13回を数えた。政権への厳しい意見もあり「政権交代への期待で『風』があった前回(2009年)とは違う」と実感。後援会幹部の一人は、当時は取り込めた無党派層の支持は見通せないとして「逆風」を覚悟しながらも「これまで『川村党』として訴えてきた。党を超えて支持を広げる」と話す。

 前回衆院選で共闘した社民との選挙協力も焦点となるが、外山斎(36)=参院宮崎選挙区=や川村の民主入党などで生じた亀裂は修復していない。さらに、連立政権を組んでいた社民は野党の立場にあり、社民党県連幹部は「政策が決定的に違う」と冷淡。調整役の連合宮崎も、協議の場すら設定できていない。

 前回の分裂で、本県小選挙区で初めて非自民に議席を明け渡した自民。次期衆院選では武井を立てて議席奪回を狙う。ただ、候補者を決める党県連の公募制最終審査では、武井支持票を白票が上回る事態となった。白票の多くは元自治相上杉光弘(70)が辞退したことに反発したためとみられ、武井陣営も「上杉の支持は取り付けた」と気に掛けるが、挙党態勢の構築は微妙な状況だ。

 07年の県議選宮崎市区で新人ながら4番目の得票で当選し、周囲からは「無党派層に強い」と言われる武井。次期衆院選に向けても若さを前面に出してミニ集会や朝のつじ立ちを繰り返す。悩みの種は身近に国政選挙の経験者が少ないこと。田野、清武、国富などの地域で後援会づくりは終えたが、陣営の1人は「正直、時間が足りない」と打ち明ける。

 前回、川村に次ぐ5万5千票余りを獲得した中山も立候補を明言。「熱心なファンはいるが、以前と比べて影響力は落ちている」とみる自民関係者もいるが、後援会幹部は「保守が分裂し、厳しいことは確かだが、日本のことを本当に考えているのは中山」と言い切る。中山自らが連日のように支援者を訪ね、多い日には「70~80軒回っている」という。

 共産は、党中部地区委員長の松本が立候補を表明。消費税増税反対などの政策を訴えている。

 一方、関係者が気にするのは国政進出を目指す「大阪維新の会」の動向。ある県議は「落下傘候補が立っても、かなりの票を取るのでは」とみている。

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 一体改革関連法案をめぐり、「解散」が現実味を帯びてきた。緊迫し始めた県内各選挙区の様子を追う。(敬称略)

▼1区立候補予定者
川村秀三郎(63)=民主・現
武井俊輔 (37)=自民・新
中山成彬 (69)=たちあがれ日本・元
松本隆  (50)=共産・新

(上)1区 川村逆風に危機感2012年6月23日付
(下)2、3区 道休と江藤準備着々2012年6月24日付

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