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全国高校野球宮崎大会 夏に挑む

(1)都城・山本 由伸

2016年7月8日
体重増し球威アップ

 「ここまでの投手になるとは」。都城のエース山本由伸の成長に石原太一監督は驚きを口にする。高校ではいまだ九州、全国大会の出場経験はない。しかし、最速151キロの直球にスライダー、ツーシームなど多彩な変化球を操り、知名度は全国区。プロも注目する逸材だ。

 投手として本格的な練習を開始したのは1年夏の大会後。才能はすぐに開花し、直球は140キロ台を突破した。しかし3試合を投げ抜いた昨夏、優勝した宮崎日大と準々決勝で対戦し0-1と惜敗。「外そうとした変化球が甘く入り適時打を浴びた。一球の重さを痛感した」と振り返る。

 岡山県出身。小学1年から野球を始め、中学では東岡山ボーイズで内野手。同郷で1学年上の石原与一(大東文化大)から「野球に集中できる環境」と誘われ同校を選んだ。しかし昨年、先輩たちを甲子園に連れて行くことはかなわず、最後の夏に懸ける思いは人一倍強い。

 夏の連戦を見据え、冬には意識的に体重を増やした。食品保存容器にご飯1キロを詰め、練習前などに食べる。昨夏から体重は7キロ増え、走り込みも積極的に行うことで下半身が大きくなり、球の威力が増した。

 その成果を感じたのは対外試合解禁となった3月の秀岳館(熊本)戦。直後の選抜大会で4強入りした強豪を相手に直球で真っ向勝負し、凡打の山を築いた。ただ、この試合で痛めた右脇腹の影響で、春季大会は欠場を余儀なくされた。

 ことし初の公式戦となったのは県選手権。県大会初戦の宮崎日大戦で3安打完封、14奪三振の圧巻の投球を披露。ただ、続く鵬翔戦では8四死球と大乱調で降板するなど懸念材料も見えた。しかし本人は「夏までに修正する」と冷静に話す。

 「都城は山本だけ」と言われ続けてきたが、県選手権は4試合で46安打と打線が奮起。山本は「投球内容よりも勝てればいい。打線も調子を上げており、絶対に石原監督、この仲間で甲子園に行く」と同校17年ぶりの頂点を狙う。

◇    ◇

 第98回全国高校野球選手権宮崎大会が9日に開幕する。3年最後の夏に挑む選手たちの思いを紹介する。

【写真】都城17年ぶりの甲子園出場を目指すプロ注目右腕山本由伸

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