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始動 宮崎国体2026

【第2部・課題】(1)既存施設

2016年6月1日
 2026年に本県で行われる予定の第81回国体・第26回全国障害者スポーツ大会まであと10年。施設整備や選手強化など、本県のスポーツ界が抱える課題を探った。

老朽化で整備不可欠

 「国体は単なるスポーツイベントではない。準備段階から大会成功までの県民の一体感、達成感が活力の源となり、レガシー(遺産)となる」。本県より1年前の2025年に2巡目国体を行う予定の青森県は、国体の意義を強調する。同県は開催内々定を受ける2年前の14年から県や市町村、識者による国体検討懇話会を開催し、1年をかけて課題などを探ってきた。本年度、教育庁内に5人体制で新設された国体準備室は「地域によっては財政が厳しく、スポーツへの理解が得られない。県民一丸で国体を成功させるため、いち早く準備に取りかかった」と説明する。

 1巡目(1977年)から手を付けていなかった施設整備の着手は内々定の5年前から。2011年に定めた基盤整備計画により開会式などを行う陸上競技場は移転、新設を決定。今年4月に着工を迎えた。

 念入りな準備をしてきたが、事業費は膨らんだ。入札予定価格は98億円。しかし、東日本大震災などの影響で資材が高騰、最終的に127億円にまで跳ね上がった。

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 2巡目国体を既に行った都道府県は、施設整備の基本方針を「既存施設の有効活用」と定めた。県体育協会の調べでは、県内で国体開催基準を満たし、会場数が確保できる競技は33。しかし、施設の多くは宮崎市のKIRISHIMAヤマザクラ県総合運動公園など、1巡目宮崎国体(1979年)で建設されたものがほとんどで、基準を満たしていたとしても老朽化により整備は避けられない。さらに、水泳(競泳、水球、飛び込み、シンクロナイズドスイミング)、山岳、カヌー(スラローム、ワイルドウオーター)、クレー射撃の4競技は実施可能な施設が県内にはない。

 県は本年度から国体スタートアップ事業として、県有3施設(陸上競技場、県体育館、水泳場)の調査に本格的に乗り出した。来年度には県や市町村、関係団体など約250人規模の準備委員会が発足し、会場選定など本格的な議論が始まる予定だ。県教委は「3施設が固まれば、全体像が見えてくる」とする。

 18日の県議会スポーツ・観光対策特別委では、委員から「身の丈国体は理解できるが、あまりにも貧弱であれば本県のイメージにも関わる。財源の裏付けも必要」との意見も出た。片寄元道県教育次長は「将来展望と地域振興を考え、大いに議論していきたい」と強調した。

【写真】宮崎市のKIRISHIMAヤマザクラ県総合運動公園。本県スポーツ文化の中心地になっている

【第2部・課題】(1)既存施設2016年5月21日付
【第2部・課題】(2)陸上競技場2016年5月22日付
【第2部・課題】(3)体育館2016年5月23日付
【第2部・課題】(4)水泳場2016年5月24日付
【第2部・課題】(5)障害者スポーツ2016年5月25日付
【第2部・課題】(6)ジュニア選手強化2016年5月26日付

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