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問う 戸敷市政4年

【1】行政運営

2013年11月25日
■将来像具体化望む声

 「地味ではあるが派手にはやりたくない。でも積極的な(施策の)展開はしていきたい。それが私のカラー」。15日の定例記者会見で行政運営について語った宮崎市長の戸敷正(61)。その言葉に「手堅く無難」と評される政治姿勢が表れている。

 市議会答弁でも「無難さ」が目立つ。9月定例会一般質問で2期目に向けた施策を問われた戸敷は、総合防災対策や6次産業化など1期目から力点を置く取り組みを述べるにとどまった。「もっと踏み込んだ具体的な施策に期待していた」というのが複数の市議たちに共通した思いだった。

 「型通り」の答弁も常々指摘され、一部の市議からは「もう少し自分の言葉で語ってほしい」との声も。担当部署が準備した答弁書をそのまま棒読みすることがほとんどで、議員との丁々発止のやりとりは少ない。

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 戸敷は2010年1月、2度目の挑戦で初当選した。市職員らが「フットワークが軽い」と語るように、庁外での催しや会合に積極的に足を運んで対話を重ねる。2期務めた佐土原町長時代からのモットーは「現場主義」と「市民目線」。口蹄疫のワクチン接種問題でも自ら農家に出向き、理解を求めるなど陣頭指揮に立った。

 就任後、マニフェストに掲げた「地域コミュニティ税廃止」「特別職削減など行財政改革」「乳幼児医療費の完全無料化」などを実行。本年度予算では「市民の命を守る事業」としてデジタル防災無線整備やワクチン接種費用助成などを新規事業で打ち出し、防災や医療に手厚い路線を打ち出した。

 市議や経済団体からは「一つ一つの課題に丁寧に取り組み、市政運営は安定している」との評価も聞かれる一方、施策は小粒な感じが否めず、インパクトは弱い。「目玉の政策がない」と自覚する職員も少なくない。

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 戸敷の政策形成の手法について、「市役所内外の意見やアイデアを積み上げて集約する調整型に近い」と戸敷周辺は語る。大きな市政課題のほとんどをトップダウンで決めた前市長の津村重光とはイメージが異なる。

 ある有力市議は言う。「全てトップダウンが良いとは言わないが、津村が進めた『九州一のまちづくり』など明確な方向性を掲げてリーダーシップを取る部分が欲しい」。戸敷が掲げる「株式会社宮崎市役所づくり」など施政方針を「伝わりにくい」と指摘。「2期目を目指すなら県都の将来像をどう描くのか、具体的ビジョンを示してほしい」と求める。(敬称略)

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 宮崎市長選は来年1月19日告示、26日投開票される。2期目の立候補を表明している戸敷市長の4年間にわたる市政を振り返る。

【写真】定例記者会見に臨む戸敷=15日午前、宮崎市役所

【1】行政運営2013年11月25日付
【2】経済対策2013年11月26日付
【3】まちづくり2013年11月27日付
【4】政治手法2013年11月28日付
【5】財政運営2013年11月29日付

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