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みやざき 防ぐ熱中症

【上】傾向

2013年7月26日
■男性は体力過信注意

 県内で熱中症とみられる救急搬送が、増え続けている。6月は72件、7月は21日までで225件。いずれも消防庁が公表を始めた2007年以降で最多だ。23日には綾町で釣りをしていた70代男性が死亡したケースもあった。西米良村で35度以上の猛暑日が25日で18日連続となるなど、例年以上に暑いだけに、日常生活に潜む危険を知り、熱中症を防ぎたい。

 「最後の試合」と無理してしまい受け答えがうまくできなくなった高校生、こむら返りのように全身の筋肉がこわばる男性、意識不明状態で運ばれる高齢者-。宮崎市の宮崎善仁会病院は7月に入り、22日までに熱中症とみられる救急搬送を15件受け入れた。昨年7月は22件だったが、広兼民徳医師は「最終的には超えるだろう」と懸念する。

 同病院への熱中症搬送は、スポーツやイベントがある週末に増える。意識がない重症患者は月1、2件で高齢者が多い。今年も意識を取り戻したものの脳に障害が残り、意思疎通が難しくなった患者もいた。

 広兼医師は「市民と医師とで技術の違いがあるが、水分や塩分を与え、体温を下げる対応は同じ」とした上で「まずは予防第一」と繰り返す。

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 熱中症は気温や湿度が上がったときに体内の水分が不足し、体温がうまく下げられないことで起きる病気。水ばかり飲むと血液中の塩分濃度が下がり過ぎて、筋肉がけいれんを起こしてしまう。熱射病、日射病と呼ばれるものも含み、めまいや吐き気、筋肉のけいれん、意識障害を起こし、死に至ることもある。

 6月の搬送72件のうち、成人(18~64歳)21件と、高齢者(65歳以上)42件で87.5%を占める。成人の男性は女性の倍だ。乳幼児(7歳未満)1件、少年(18歳未満)8件は意外と少なく、周囲に大人がいて気を付けるためと思われる。

 体温調整能力が劣る子どもや高齢者ばかりでなく、成人でも空腹、睡眠不足、前日の深酒で起こることもある。「男性は体力を過信するのかも。年代や性別によって熱中症になる状況や症状に特徴がある」と同市の古賀総合病院の石井義洋医師。

 「どんな1日を過ごしたのか、病歴はどうか。注意深く観察することが、予防や対策につながる」

【上】傾向2013年7月26日付
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