これからの時期は要注意! 水虫の話

皮膚科医会 黒木康博

2019年06月06日掲載

 生活環境の変化に伴い、男女を問わず日本人の約4人に1人が水虫を発症しているといわれています。特に高温多湿な梅雨から夏にかけては菌が繁殖しやすく、水虫にとってはまさに“好都合”な時季です。

原因菌は足に限らず感染する
 
 水虫の原因は白癬菌(はくせんきん)というカビの一種で、皮膚の一番外側の角質層に感染し、ケラチンというタンパク質を栄養源として繁殖します。白癬菌は体のどこにでも感染します。感染した部位により、足白癬、手白癬、爪白癬、股部白癬、頭部白癬(=しらくも)、体部白癬(たむし)などと呼ばれます。

治療していない状態でまずは皮膚科へ

 水虫と診断するためには、病変部に白癬菌が存在することを証明しなくてはいけません。検査には、顕微鏡による検査、培養による検査などがありますが、特に顕微鏡による検査は必ず行うべき検査といわれています。自己判断で水虫の薬を外用して、「治らない」と言って受診される患者さんが増えていますが、外用期間によっては菌の検出が難しくなり、かえって治療期間を長引かせる原因となります。水虫と似たような症状を起こす病気もありますので、何も治療していない状態で皮膚科を受診することをお勧めします。

部位や症状によって異なる治療薬と治療期間
 
 水虫の治療薬には、内服薬と外用薬があります。皮膚科医の判断で薬を使い分けますが、頭部白癬(=しらくも)だけは必ず内服薬を使用します。外用薬のみの使用はしません。爪白癬は、内服薬または医療機関でのみ使用できる外用薬で治療します。市販薬にはほとんど効果がありません。その他の白癬は、外用薬が基本ですが、症状によっては内服薬を使用する場合もあります。治療期間も症状によって異なります。

 この記事を少しでも参考にすることで、水虫で悩んでいる多くの患者さんが完治することを願っています。 

MEMO

梅雨から夏にかけ、水虫には好都合な時季。自己判断で市販薬を使わず、皮膚科の受診を勧めます。


コンテンツ

サポーターコラム

GURU GURU GOURMET

Health

旬レシピ

働くワタシ図鑑

プレゼント

facebook

休日在宅医

きゅんナビ

発行
宮崎日日新聞社
企画・編集
宮崎日日新聞社 業務局
〒880-8570
宮崎市高千穂通1-1-33
購読のお申し込み
TEL 0120-373821