慢性腎臓病

内科医会 日髙孝紀

2018年10月04日掲載

 皆さんは不健康な生活をしていませんか。例えば食べ過ぎたり食事が偏ったりなどの食習慣や運動不足、喫煙をしてしまう等々は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心臓病、脳卒中、高尿酸血症などいわゆる生活習慣病を引き起こします。これらの病気は腎臓が障害される慢性腎臓病(CKD)とも深く関わり合っています。

生活習慣病の予防が大事

 肥満に加え塩分を摂り過ぎると高血圧を発症しやすくなりますが、腎臓は余分な塩分と水分を排出し、血圧の調節を助けています。しかし、高血圧が長く続くと腎臓の血管が傷み動脈硬化による腎臓病である「腎硬化症」を発病しやすくなります。また、糖尿病では、高血糖状態が長く続いていることにより腎症が引き起こされます(慢性腎臓病になりやすい主な疾患で、透析療法に至るものの原因第一位です)。この「糖尿病性腎症」は糖尿病の三大合併症の一つです。そして、脂質異常症は、中性脂肪と悪玉コレステロール値が高く、動脈硬化の原因となります。脂質異常症は腎臓病だけでなく、心臓病や脳卒中を引き起こします。特に、心臓の血管の病気である狭心症や心筋梗塞、心不全は、慢性腎臓病と一体化して進むことから心腎連関と呼ばれています。

 また、何らかの原因で腎臓の糸球体に炎症が起こり、ろ過機能が低下する「慢性糸球体腎炎」という病気もあり、いくつかの種類があります。日本人に多いのは、のどや腸などの粘膜を守る役割をする抗体である免疫グロブリンのIgAが糸球体に沈着して炎症が起きる「IgA腎症」という腎疾患があります。

 また、薬剤など腎臓を悪くする原因はほかにもありますが、基本的に上記生活習慣病にならないことが第一です。なってしまったら、しっかりと治療することが重要です。検診、病医院での検査では、簡単な尿検査と採血で分かります。検尿でたん白が出たり、採血でクレアチニンが上昇してきたりするようになると腎障害が考えられ、悪化すれば精密検査と治療が必要です。いずれにせよ透析まで至らないように、自分でも常日頃心掛けましょう。

MEMO

「ちりも積もれば山となる」。若いうちからの生活習慣が徐々に身体をむしばむことも・・・。透析に至らないために腎臓病について知っておきましょう。


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