女性の健康とスポーツ

産婦人科医会 明野 慶子

2018年07月05日掲載

 ここ約40年の間に女性の間でスポーツを行うことが盛んになり、今やスポーツはとても身近なものになっています。ジムに通ったり、スポーツクラブで汗を流している人も多いと思います。2016年のリオデジャネイロオリンピック、2018年の平昌オリンピック、各競技の世界大会などで女性選手が目覚ましい活躍をしていることは皆さん周知のことでしょう。

月経に伴う体内の変化

 スポーツをすることで身体機能の向上などのメリットが期待できますが、女性がスポーツをする上では女性特有の問題を無視できません。一番は月経(生理)です。月経中は下腹部痛や出血が起こります。また、月経前にはイライラしたり、眠気、乳房の痛みなどが起こります。こういったことから、スポーツをする場合、月経中や月経前はコンディションが悪くなるといわれています。学生時代には部活で大事な試合と月経が重なり、本来の力が発揮できず、悔しい思いをしたという人もいるのではないでしょうか。

 激しい運動を長年続けていたり無理なダイエットをしている女性の中には、月経が止まる場合もあります。「月経がないから楽!」と思われがちですが、女性の健康を保つ上で月経はなくてはならないものです。月経が起こるということは、女性ホルモンが正常に分泌されているということです。女性ホルモンには、妊娠・出産に向けた身体作りをしたり、骨を丈夫にする働きがあります。これがないと妊娠しにくくなったり、骨が弱くなって骨折しやすくなります。若い時だけでなく、高齢になってからも骨折しやすい状態が続くため、生涯にわたって影響してしまいます。

産婦人科で体調や月経をコントロール

 最近、産婦人科医が女性スポーツ選手をサポートする動きが盛んになっています。試合の日程に合わせて月経を調整したり、月経に関連した体調不良に対して治療を行ったりしています。低用量ピルを知っている人も多いと思いますが、ピルはうまく使えば月経痛や月経前のイライラを抑えることができる上、ドーピングにも違反しません。月経に関連した症状で悩んでいる場合は、ぜひ近くの産婦人科に相談してみてください。きっと力になると思います。

MEMO

女性はスポーツをする上で月経とうまく付き合っていく必要があります。


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