にきび=ざ瘡(そう) について

皮膚科医会 中山文子

2018年06月07日掲載

同じように見えても原因はさまざま

にきびは過剰な皮脂や古い角質が毛穴に詰まり、その後も穴内で菌が増殖することが原因で生じる肌トラブルです。アクネ菌による尋常性にきび、毛包虫(=にきびダニ)による毛包虫性にきび、マラセチア菌(カビ)によるマラセチア毛包炎などがあります。

 また、薬の副作用で生じるざ瘡様(そうよう)発疹性もあります。一見同じように思えるにきびでも原因によって治療が異なるので皮膚科受診をお勧めします。一般的に多くみられるアクネ菌によるにきび(尋常性ざ瘡)は、皮膚表面がざらざらし、毛穴の詰まりが少ないため見えにくい“微少面皰”、その後の詰まりが増えると毛穴が開口して黒くみえる“黒にきび(開放面皰/かいほうめんぼう=角栓発生)”や毛穴の内輪がが黄白くなる“白にきび(閉鎖面皰/へいさめんぼう)”になります。さらに詰まりが悪化すると毛穴内でアクネ菌が増殖し炎症する“赤にきび”や膿を生じる“黄にきび“となり痛みを伴うこともあります。赤にきびや黄にきびが持続し、繰り返すと色素沈着や肌が凹凸になる瘢痕(はんこん)の傷になります。

洗顔後、すぐに保湿を

にきびの予防と治療にまず大切なのは適切な洗顔です。洗顔は1日2回が理想です。少ないと汚れや余分な皮脂が十分に取り除けず、多いと肌が乾燥傾向となります。洗顔料を十分に泡立て、泡をつぶさないように皮膚にしわが寄らないように指をそろえ、大きな円を描くように洗顔します。すすぎは35℃程度のぬるま湯で髪の生え際、鼻の周り、唇の下やフェースライン(耳前部~顎まで)の洗顔料が残りやすい所も流しましょう。水気はタオルで軽く押さえるようにして拭き取ってください。

 洗顔前より洗顔後の方が皮膚が乾燥するので、すぐに保湿しましょう。保湿は化粧水、乳液、クリームなど異なるものを重ねて付けます。化粧水は手のひら全体で皮膚に密着させるように、乳液やクリームは頰に数カ所置き分けて、指の第2関節までの広い面を用いてなじませます。目の周りは特に皮膚が薄いので指の腹で優しく付けましょう。脂性肌の人も洗顔後は化粧水のみでは乾燥するので乳液などの併用をお勧めします。

 にきび治療の外用剤は症状や病態に合わせて多数あります。にきび痕の凹凸肌にピーリングやレーザー治療も効果的です。にきび肌は数種の病態が混在しているので、皮膚科医に相談し、自分に合う外用剤やスキンケアを見つけてきれいな肌を取り戻し、セルフケアで維持しましょう。

MEMO

にきびは、外用剤とスキンケアで皮膚科医と一緒にしっかり治しましょう。


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