「声がれ」について

耳鼻咽喉科医会 春田厚

2018年01月04日掲載

 寒い季節になりました。空気が乾燥して風邪をひきやすくなりましたね。風邪をひくと発熱、咳、のどの痛みが生じ、同時に声がかれることがあります。声は喉頭の声帯からつくられますが、声がかれるといってもいろいろな原因があります。今回は「声がれ=嗄声(させい)」についてお話しします。

 最も一般的な嗄声は、風邪をひいた時にのどの痛みとともに声がかれる急性喉頭炎です。この時の声帯は左右とも腫れて赤くなっています。多くはウイルス性なので1週間前後で改善し、元に戻ります。どうしても声を出さないといけないからと、無理に声を出したり、お酒を飲んでカラオケで歌い過ぎたりすると、声帯結節といって小さいしこりができます。さらに悪化すると声帯ポリープの状態になります。こうなると“声がれ”はなかなか治りません。

子どものガラガラ声と男子の変声期

3歳くらいから小学低学年の子どもで、風邪でもないのに声がかれてガラガラ声(ハスキーボイス)になっている場合があります。それを小児嗄声、学童嗄声と言い、大声を出す子どもに多く見られます。大きな声を出さないようにするのが一般的な治療ですが、一度嗄声が生じると治療は難しいです。

 小学高学年から中学生になると男子は次第に声がかすれた感じになり変声期を迎えます。この時の変化は男性ホルモンの影響で甲状軟骨が大きくなり、いわゆる“のどぼとけ”が目立つようになります。声帯は腫れて結合組織の増殖によって、約2倍の長さになります。そのため個人差はありますが、短期間に1オクターブぐらい低くなることがあります。この時期も無理な発声は禁物です。

風邪やアレルギーも原因に

風邪と思っていると喉の下の方に刺すような痛みがして、急に声がこもったような感じになる場合があります。喉頭蓋(こうとうがい)という所が腫れて急性喉頭蓋炎の症状として見られることがあります。呼吸困難になることがありますので危険です。また、エビやカニなど食物アレルギーのある人は食事の後、急に嗄声が出現する場合があります。原因となるものを食べていなくても知らない間に混じって食べてしまうことがあります。かゆみとともに呼吸困難になることもあり、危険です。

 急性の嗄声のいくつかを紹介しました。声がかれたら無理に声を出さず、専門医の診断を受けるようにしましょう。

MEMO

声がれの原因は風邪やアレルギーなどさまざま。無理に声を出さず、専門医の診断を受けましょう。


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