婦人科がんの化学療法 (抗がん剤治療)

産婦人科医会 栗原 秀一

2017年05月18日掲載

病状によって投与方法や治療は異なる

 婦人科のがん(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん等)のいずれにおいても抗がん剤治療が行われる場合があります。がんに対する一般的な治療は手術と放射線と抗がん剤であり、これらのどれかを行うことや組み合わせて治療する場合があります。手術、放射線と比較すると、抗がん剤治療の特徴として「全身治療であり、複数箇所の病変に対して同時に作用する」という点があげられます。

 抗がん剤治療の目的は患者さんの病状により異なっています。手術でがんを取り除き、見た目には体内に残ってはいないが体のどこかにがん細胞が潜んでいるかもしれないときなどに、手術後の補助的な治療として抗がん剤治療を行います。再発病変の増大を抑え、痛み等の症状が出ないことに期待して抗がん剤を投与することもあります。また、放射線治療の効果増強を期待して並行して抗がん剤治療を行う場合もあります。

 抗がん剤にはたくさんの種類がありますが、がんがどの臓器に最初に発生したかにより、使用が認められている(効果が期待される)薬剤の種類が決まっています。通常、注射薬で点滴により血管内に薬を投与します。「○週間に○度」など、投与法は薬剤によって決められています。抗がん剤はがん細胞が増殖するのを抑えますが、正常の細胞にもある程度作用してしまいます。例えば、骨髄では白血球などの血液細胞を作っていますが、それが抑えられてしまい、血液中の白血球が少なくなり感染に弱くなってしまうという副作用が出ることもあります。

副作用に不安を抱えず担当医とよく相談を

 「抗がん剤治療」に関しては、吐き気や脱毛等の副作用が知られており、不安や疑問を覚える人も多いようです。さまざまなメディアで取り上げられる情報も、立場によって偏りがあることも多く、何が正しいのかよく分からなくなります。同じ薬剤でも投与の目的が患者さんによって異なるため、経験者の話もうのみにはできません。担当医とよく話し合って、抗がん剤治療の目的をはっきりとさせ、納得して受けることが大切です。

MEMO

抗がん剤治療を行う場合は、副作用に不安を抱かず、治療目的をはっきりさせ、担当医と相談して受けましょう。


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