乾燥肌や保湿剤のおはなし

石井千寸

2017年03月16日掲載

肌のかゆみは皮膚炎になる場合も…

寒い時季は暖房による乾燥などで皮膚は乾燥肌となり、かゆみ、湿疹が出やすくなります。皮膚の表面は角層とその下に表皮があります。角層には皮膚のバリア構造といわれる皮脂膜、天然保湿因子などの潤い成分に覆われ、皮膚を保護しています。正常肌のバリア構造がアレルゲンなどの刺激物質や細菌、ウィルスなどの侵入を阻みます。しかし、乾燥肌(皮脂欠乏症)の状態では、それらが皮膚に侵入し、かゆみだけでなく皮膚炎も生じ、かゆみは悪化します。アレルギー性の皮膚炎だけでなく、刺激物質が侵入することでも刺激性の皮膚炎も生じます。

適切なスキンケアで乾燥予防、健やかな肌に
 
 乾燥肌にとってのスキンケアとして、清潔と保湿が大切です。入浴ではしっかりせっけんを泡立てて、タオルやスポンジを使うのではなく、手で皮膚の状態を感じながらやさしく洗います。入浴後に保湿剤を塗りますが、一定時間すぎてから塗っても効果には変わりありません。入浴しない時でも外用できます。1日2回塗ると効果的です。保湿剤を塗る量は十分に、肌がぴかっと光る程度、ティッシュ1枚がくっつく程度の量を塗りましょう。保湿剤の種類と特徴ですが、軟膏(こう)はベタベタしていますがローションはさっぱりしており、クリームがその中間です。使い分けとしては、乾燥する冬は油分が多い皮膚保護効果の高い軟膏が好まれ、夏はさっぱりとした塗り心地のローションが適しています。ベタベタした軟膏は刺激が少なく乳幼児、敏感な肌や皮膚の状態が良くない人にもにすすめられます。一方でクリームやローションは塗りやすく、保湿効果は高い点ですすめられますが刺激が生じることもあるので皮膚が弱い方や敏感な部位には不向きです。保湿剤外用を行うスキンケアは皮膚疾患の治療だけでなく予防にも役立ちます。

 引っかき傷が多数出ている状態、ブツブツと鳥肌のような状態、フケのような皮膚が多くある状態、保湿剤を塗るとかゆい、しみる、赤くなる時は、湿疹または皮膚炎になっています。市販の湿疹皮膚炎の薬に頼らず、皮膚科を受診することをおすすめします。診察、診断に基づいた外用薬治療や内服治療により改善が期待されます。

MEMO

乾燥肌のスキンケア…清潔と保湿が大切。優しく洗い、肌に合った保湿剤をたっぷりと。スキンケアは皮膚疾患の予防にも役立つ


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