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メルクが栄養失調の子どもに役立つ腸内細菌研究でゲノム編集を利用

メルクが栄養失調の子どもに役立つ腸内細菌研究でゲノム編集を利用

AsiaNet 73558 (0866)

【ダルムシュタット(ドイツ)2018年5月16日PR Newswire=共同通信JBN】
*腸内細菌のワシントン大学との共同研究が栄養失調の子どもの診断・治療法につながる可能性

*研究はメルクのゲノム編集技術を利用

科学技術を主導し、ゲノム編集の先頭に立つメルク(Merck)(http://www.merckgroup.com/ )は16日、健康な腸内微生物群(菌叢)を回復するための栄養補助剤の最適化につながり得るワシントン大学(米国ミズーリ州セントルイス)との共同研究を発表した。

Video - https://mma.prnewswire.com/media/691667/Merck__MLP017_Gene_Editing.mp4
Photo - https://mma.prnewswire.com/media/691664/Merck_Microbiome.jpg

2年間の共同研究はワシントン大学医学部のジェフリー・ゴードン博士の研究で、メルクのCRISPRゲノム編集技術を使用する。研究は、健康な子どもと栄養失調の子どもの腸内微生物群の違いを突き止め、健康な成長を支えるために不可欠な健全な腸内細菌の特徴を特定するのが目的である。ここから、正常な腸内菌叢を回復させる栄養学的手法が開発・最適化できる。これまでの栄養療法は問題の解決に失敗してきた。

メルクのウディット・バトラ取締役兼ライフサイエンス事業部門最高経営責任者(CEO)は「重い栄養失調の子どもは腸内菌叢の発達が妨げられており、健康な子どもと比べて未熟な菌叢のままである。ヒトの腸内菌叢研究の第一級の専門家であるジェフリー・ゴードン博士と当社の共同研究は、栄養失調の子どもの腸内菌叢をどのように修復し、正常に再構成するかに焦点を当てる。当社の基礎的なゲノム編集技術を使い、多くの疾患の素晴らしい新たな治療法をどのように開発するかを探るため、世界の科学界との共同研究を組織し続ける」と語った。

CRISPRベースのゲノムのはさみは、医学と生物工学に新たな可能性を開いた。言葉と文字を見つけ、削除し、入れ替える文書処理プログラムと同様に、これらのCRISPR RNA-タンパク質複合体は細胞内の特定のDNAシークエンスを探し、切断し、細胞が新たなDNA情報を貼り付けるのを可能にする。メルクはゴードン博士のグループとともに、この共同研究でCRISPRゲノムのはさみを使い、ヒトの腸内菌叢標本から培養された細菌のDNAシークエンスを修正する。その結果により、研究者らは細菌の働きや栄養学的ニーズについて極めて重要な新情報を入手できる。

ワシントン大学Edison Family Center for Genome Sciences and Systems Biology所長のジェフリー・ゴードン博士は「われわれの共通の目標は、ゲノム編集技術を応用して有益なヒトの腸内細菌が子どもの健康な成長を促進するメカニズムをもっと理解することにある。この技術をわれわれの前臨床モデルと組み合わせることで、腸内細菌が成長する腸内でどのように定着するか、これらの細菌を維持するためにどのような栄養が必要か、腸内菌叢が筋肉や骨の成長、免疫システムの成熟、新陳代謝の健全さにどのように影響するかを解明することができる」と述べた。

さらに「健康な腸内菌叢の発展は乳幼児と子どもの健康な成長と関連がある。この共同研究で得た成果は、栄養失調の、またはその危険のある子どもの発展途上の腸内菌叢を修復する新たな安全な文化的に受容できる方法を案出するわれわれの継続的な取り組みを促進するはずだ。この知識は、これらの子どもの未成熟な腸内菌叢における天然の細菌種の影響と有益な作用を増進する天然成分でできた新型の微生物叢依存の食品の開発を促進するだろう」と付け加えた。

ゲノム編集分野で13年の歴史があるメルクは、ゲノム編集のためのカスタム化された生体分子(TargeTron(TM)RNA誘導グループIIイントロンおよびCompoZr(TM)ジンクフィンガーヌクレアーゼ)を世界的に提供した初めての企業であり、世界中の研究者によるこれら技術の採用を促した。メルクはまた、ヒト・ゲノム全体を網羅した配列CRISPRライブラリーを作成した初の企業である。これにより、科学者は根本原因についてより多くの問題を探究できるようになり,疾患の治療が促進された。

ゲノム編集の革新(http://link.videoplatform.limelight.com/media/?mediaId=31c7cd5bccc44477b52c7450743d8c63&width=1024&height=576&playerForm=Player&embedMode=html&htmlPlayerFilename=limelightjs-player.js )に深く関与してきた企業として、メルクは、ゲノム編集が生物学の研究と医学の大きな進歩をもたらしたことを認識している。同時に、ゲノム編集技術の大きな可能性は科学的、法的、社会的懸念を広げてきた。ゲノム編集技術の利用者、供給者として、メルクは倫理的・法的規範の注意深い考慮の下にゲノム編集による研究を支援している。メルクはBioethics Advisory Panel(生命倫理諮問委員会)を設置、研究と応用での利用のために有望な治療上のアプローチを妨げずに、科学的・社会的問題を考慮し、その事業が関与する研究の指針を提供して明確な運用上の姿勢を明示した (https://www.merckgroup.com/content/dam/web/corporate/non-images/company/responsibility/en/regulations-and-guidelines/genome-editing-principle_EN.pdf )。

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▽メルクについて
メルク(Merck)は医療、生命科学、高機能素材の分野における世界有数の科学と技術の企業である。がんや多発性硬化症を治療するためのバイオ医薬品療法から、科学研究と生産に関する最先端システム、スマートフォンや液晶テレビ向けの液晶にいたるまで、5万3000人近い従業員が暮らしをより良くする技術の一層の進歩を目指している。メルクは2017年、66カ国で153億ユーロの売上高を計上した。

メルクは1668年に創業した世界で最古の医薬・化学品会社。創業家が今でも、上場企業グループの株式の過半数を所有している。メルクの名称およびブランドの世界的な権利は、メルクが保有している。唯一の例外は米国とカナダで、両国ではEMDセローノ、ミリポアシグマ(MilliporeSigma)、EMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っている。

ソース:Merck

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