グンバイヒルガオが海岸線に咲き誇る。海開きを前に、朝早くから一斉清掃に汗を流す地元の参加者たち

澄み渡る空と海、限りなく青に近い世界。

 澄み切った青い空と海に心が躍る。日向灘を望む日豊海岸国定公園の中央、延岡市北浦町にある下阿蘇ビーチ。夏本番を迎え、約1キロの海岸は連日、海水浴客でにぎわいを見せている。

 ハマユウやグンバイヒルガオが群生、黒松が茂る白砂青松の浜辺は、年間約7万人の観光客が訪れる延岡市きっての夏の観光地だ。沖合2キロに浮かぶ島野浦島が防波堤の役割を果たし波は穏やか。旧北浦町時代、生活排水で海を汚染しないよう下水処理施設の整備や合併浄化槽の設置を進め、その成果として水質の良さを誇っている。

 環境省は2006年、快適に泳げる「快水浴場百選」に選定。さらに九州の選定27カ所(県内7カ所)のうち唯一「特選」の高評価を与えた。

 自慢の環境を守ろうと、きたうら風景海道推進協議会(村田宮子会長)は年数回、一斉清掃に取り組む。海開き前の10日は地元のJAや商工会、建設業界のメンバーなど約60人が集まり、草刈りやごみ拾い、流木撤去に汗を流した。初めて参加したJA延岡職員、芝崎寛樹さん(33)は「小さいころから泳ぎに来ていた自慢のビーチ。町民一体となってボランティア活動を続けたい」と誇らしそうに話す。

 17日の海開き後、日中は夏休みの子どもたちや若者たちの歓声が響き渡る。そのにぎやかさは日暮れとともに静寂に変わり、別の魅力を見せる。心地よい波の音が辺りを包み込む。筆で色を塗り重ねるように空が刻一刻と青の色合いを深め、輝く海の向こうに島野浦島の美しいシルエットを描き出す。(写真部・米丸 悟)

【メモ】延岡市中心部から車で国道388号を北上し、約30分。隣接する道の駅「北浦」が目印。ビーチ周辺には宿泊施設も整備されている。道の駅「北浦」TEL0982(45)3811。

 =8月は休みます=