【評】廃虚をテーマにした写真展や写真集などは意外と多く、カメラマンたちが興味を持つ題材のひとつだ。作者は、繁栄していた昭和の時代から無惨に廃虚と化した発電所の建屋を前に、ノスタルジーに浸りながら撮影したのだろう。ややオーバー気味の露出で撮影して、暗くなりがちな印象を打破している。絵画調に仕立てたのも成功した。(写真部長 中島雅隆)