【評】大きな背負い籠の上に載せられた発泡スチロール。港に水揚げされた魚が入っているのだろうか。コンクリートに囲まれた狭い急階段を上る後ろ姿に、島暮らしの日常感が表現されている。大分県津久見市の保戸島は平地がほとんどなく、海岸線の急斜面にコンクリート造りの建物が建ち並んでいる。「地中海の港町のようだ」と、訪れる人も多い島で、郷愁が漂う原風景をしっかり捉えている。 (写真映像部長 中島雅隆)